あらかわのエッセイ

三十代農民のつぶやき。

2018-01-01から1年間の記事一覧

六畳間ユニバース。

隣のオヤジがやっと静かになった深夜11時過ぎに、またメランコリーの種を蒔いている。同じことを何年繰り返せば気が済むのだろうかとつくづく思う。そしておそらくは気の済むことはないのだ。 ああもうそんなに若くないな、という自覚が定着してきているの…

ゲームの思い出。

親がゲームに対して全く理解のなかった我が家において、孫を哀れに思ったのか祖父がゲームボーイを買ってくれたのを覚えている。こどもの手には少し大きいグレーの四角い筐体、その電源を入れると乾いた音で「ピコーン」と鳴るのだ。友達と遊ぶときに持って…

手紙。

「この歌しってる?アンジェラ・アキって人の、いい歌よね。」 私が大学の長期休暇で帰省したときのこと、そう言って母はNHKみんなのうたのテキストを見せてくれた。表紙には「手紙 ~拝啓 十五の君へ~」と書いてある。新しい歌にはほとんど興味がなかっ…

車選びは楽しい。

オススメの車種を尋ねられたのでアレコレと考えたり調べていたら延べ10時間くらい経っていた。時間を忘れるって楽しい。車選びはその人が車を利用する用途や予算や乗せる人の有無などで勧める車種も変わってくるのだけれど、特に指定がなかったため新車200…

農業をしていてよかったこと。

24歳で大学の学部を卒業した僕にとって、就職は困難なことだった。回りの同期は4月になって働いている中、私はまだ内定をもらえずにいた。大学でコンピュータの勉強をしていて都内や近郊のIT企業数十社にエントリーしたものの、全てお祈りされた。絶望の…

野菜について。

ものすごく漠然とした質問が届いた。しっぽさん、あなたですね。 植物は人が生まれる以前から存在していて、淘汰の末に残ったのが今見えているものなのだろう。それは生き物の食糧や棲み処、植物の肥料、酸素の生産など、多岐に渡って様々な事柄との因果が深…

タイムマシンは科学による幸福をもたらすか。

シュタインズゲートという数年前のアニメを時々見ている。偶然にもタイムマシンを作ってしまった主人公の研究チームが、身に降りかかる不幸を振り払うべく過去に戻ってその原因を摘むというような内容だ。過去に嫌なことがなかった人はおそらくいないだろう…